アドラー心理学について学ぶシリーズ第4弾です。
「すべての悩みは対人関係の悩みである」
アドラー心理学の最も有名なフレーズでしょう。
今再び話題になっている「嫌われる勇気」での考え方に触れていきます。
前回の記事では、楽に生きるためには、人生は競争ではないと理解することについて考えました。
今回は人生の課題(タスク)についてです。
個人の課題とかそういったモノではなく、人生においての対人関係を考える上で必要となる課題です。
アドラー心理学におけるこの課題(タスク)について考えていきます。
人生の課題とは何?人生のタスクについて

人生の目標とは?
アドラーのいう人生のタスクとは、人間のあり方についての目標を達成するために必要とされるモノです。
ではまず人生の目標とはなんでしょうか?
行動面と心理面それぞれ2つづつ挙げられています。
行動面では、
1 自立すること
2 社会と調和して暮らすこと
です。
そしてこの行動を支える心理面では、
1 わたしには能力がある、という意識
2 人々はわたしの仲間である、という意識
です。
これを達成するには、人生のタスクと向き合わなければいけないということです。
アドラー心理学の最終目標はこれだということですね。
そしてこれらを獲得するためには、人生のタスクを乗り越えなければいけないということです。
人生のタスクとは?
ではその人生のタスクとはなんでしょうか?
それは、
「ひとりの個人が、社会的な存在として生きていこうとするとき、直面せざるを得ない対人関係」
です。
要するに、人生において必ずある3つの種類の対人関係を乗り越えなければいけないということです。
その3つとは、「仕事」「交友」「愛」です。
それぞれ、関係の距離と深さが違い、
「仕事」>「交友」>「愛」
の順で、近く深い関係になっていき、より難易度が高まっていくことになります。
これらの対人関係から逃げずに立ち向かうことで、壁を乗り越えることができます。
そうすれば、人生の目標を得ることができ、幸せになれるということです。
では、どうすればいいのか?
そのためには他者を変えようと躍起になるのではなく、自分を変える必要があります。
アドラー心理学は他者を変えるための心理学ではなく、自分を変えるための心理学だからです。
自分のあり方、考え方、行動を変えることができれば、おのずと周りの世界も変わってきます。
そうすることで人生のタスクを乗り越え、人生の目標にたどり着けるようになるのでしょう。
人生の目的とは何?人生のタスクについて まとめ

自分を変えると簡単に書かれていますが、実際はかなり難しいと感じる人が大多数でしょう。
それほど自分を変えるのは難しいから、他者を変えようとして不毛な戦いをし、消耗していくのでしょうね。
今回はアドラー心理学における目標を達成するために必要なタスクの種類について書いてみました。
これをクリアしていくためには、さらにアドラー心理学を理解していく必要がありますね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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